7月上旬、オリエンタルシューメーカーのサマーセールでGIBSONを手に入れた。私のサイズは23.5なので、そんなにすぐに無くなることはないのが好都合だ。が、早く欲しいという気持ちが抑えきれず、すぐさま取り寄せた。急がねば無くなるかもしれないという焦燥感に駆られ、まんまとセールという言葉の魔力に負けた。
届いてすぐに革の質感をチェック。革のキメが細かく、ソフトな感触。多少曲げてもすぐに皺が入ることはなく、とても柔らかい。エントリーモデルにしては革のクオリティが高い。沢山の革靴を見てきた訳ではないが、初心者の私でも分かる程、良い質感だった。
サイズ感は、タイトめと記載されていたが、踵が少し大きく感じた。もう少し、ヒールカップが小さければジャストフィットだったかもしれない。
また、土踏まずの部分がしっかりと掴まえられている感覚がある。クッと掴んで持ち上がるような体験を初めて感じた。
と、届いた当初はこのように考えた。季節は盛夏へ、8月に入る。
長い長い梅雨も明け、新しい革靴を箱から取り出す。いよいよ、待ちに待ったプレメンテを始める。
いつもの保存用クリームがドロドロと落ちてくる。
しっかりとブートブラックのレザーローションで落としていく。このローションはカビ止め剤も入っており、さらに革につやを与えクリームがのりやすい下地を作る。一本で中々の活躍ぶりだ。
落とし終わったら、サフィールのナッパでさらに下地を作る。最近は指で塗るより、そのままブラシにクリームを付けて靴を磨いた方が毛穴に浸透している感じがする。
最後に靴化粧。ミラーグロスでツヤツヤ仕上げ。つま先だけで無くサイド、踵もやるようにしている。
無事、完了。
上品に美しく仕上がった。チゼルトゥがイタリアンな雰囲気を出し、落ち着いているが程よく華やかさもある。オリエンタルの絶妙なラスト。
柔らかく、磨くと革がすぐに艶めくのでエントリーモデルにしては本当に素晴らしい出来だった。後は履いて歩いてみてどう感じるかだ。
オリエンタルにはもうひとつシングルモンクでJOSEPHというモデルがある。2足とも類似した靴だが、是非そちらも試してみたくなった。日本の靴は海外製に比べればやはりリーズナブルで作りも良い。GIBSONを買ってみて改めてそう思った。
いつかまたオリエンタルで靴を買いたい。
それでは、また(◡ ω ◡)